唐組『ビニールの城』

超かっこよかった。

それ以上でもそれ以下でもなくほんとになんかすげーかっこよかった!!!!!!!!唐組ビニールの城。なんかね、身体にくる。きた。直接訴えかけてくると思った、唐組のお芝居は。右脳で考えると「昭和の価値観(当たり前なんだが)だなあ」とか文句は出てくるし、ことあるごとにツッコんでしまう自分がいるんだけど。でも!でもね!あの二人がビニール越しに対峙するとき、男が花道で正気を失うとき、女が水のなかに引き摺り込まれたとき(?)、心を鷲掴みにされたし、発光しながら消えていく女なんか見てたらもう、恍惚としちゃって、気づいたら全力で拍手してたよね。なにかに突き動かされるみたいに、自分の意思とは切り離されたみたいに、身体が勝手に動いていて、それはそれでびびった……!!

ロケーションもあいまって(鬼子母神初めていった!)連綿と受け継がれる伝統や歴史を感じたし、それにはもう軽々しく近づけないなと思っちゃった。打ちのめされたというか。

 

でもあれね、けっこう『愛がなんだ』だったなあ!だから夕ちゃん目線だったりした、だいたいふられ役に共感するんだよなあ(にっこり)。